2012年11月20日火曜日

オレ史上最大の三日酔い

 それは20歳のときのこと。そのころは大学に行ってたんですが、地元で成人式があるということだったので、数日間の帰省をしていました。

 成人式を終えたその日ではなくて、翌日くらいだったような気がします。ビールを飲みつつ夕飯を食べ終えて、焼酎のお湯割りを1杯飲んだころでした。実家から2〜3kmのあたりに、酒好きな親戚(母親の兄夫婦)が住んでいたのですが、そこから電話がありました。

「さとしくん、成人式やったんやろ?」
「はい。」
「それはおめでとう。」
「ありがとうございます。」
「お祝いに、うちに飲みに来んね。」
「はいはい、行きます。」

 自転車で、親戚の家に向かいました。

 最初のうちは普通にウイスキーの水割りとかロックとかを飲んでたのですが、途中でおじさんが席を立ちました。

「お祝いやから、ちょっといい酒を持ってこようかね。」
「えっ!いいんですか?」
「まあ、ちょっとだけね。」

 おじさんは、別の部屋からウイスキーのボトルを1本持って来ました。

「これは割って飲んだりしたらもったいないけんね。そのまま飲もう。」

 ウイスキーのボトルはまだ未開封でした。成人式のお祝いということで、わざわざ開封してくれました。そして、小さなショットグラスにウイスキーを注いでくれました。

「これはね、喉を通るときに煙のニオイがするんよ。クーッと飲んでみてん。」
「はい。」

 言われたように、ウイスキーを喉に流し込みました。すると、たしかに煙のニオイがするじゃないですか。

「ほんとだ!煙のニオイがする!おもしろいですね!」

 二人でいろんな雑談をしながら飲んでたのですが、ショットグラスに少し入れては飲み干すという繰り返しで、開封したばかりのウイスキーはあっという間に残り1/3くらいに減ってしまいました。

 それに気付いたおじさん。

「あらら、もうこんなに減った。そろそろ別のにしようかね。」

 そう言って、ワインのボトルを持って来ました。ボトルの形が独特だったので、今でもはっきりと覚えてます。


 これを7割くらい飲んだところで、お開きにすることになりました。

「もう時間も遅いし、そろそろおわろうかね。」
「はい、今日はありがとうございました。」
「そのワインの残りは持って帰っていいよ。」
「ありがとうございます。」

 真夜中の道を、自転車で自宅に戻ります。けっこう酔ってたんですが、自宅までは特に問題なく戻れました。というか、お酒をたっぷり飲んでハイになってたので、無駄に力いっぱい自転車をこいだりしてました。アホです。

 そして、自宅に着いた直後に吐き気に襲われたのです。トイレに駆け込みました。

 はい、はっきり言って飲み過ぎです。ビールの中瓶2本と焼酎のお湯割りを何杯か飲んだ後に自転車で移動して、ウイスキーの水割りとかロックとか飲んで、さらにストレートのウイスキーをボトル半分くらい飲んで、ワインまで飲んでるのですから。

 とりあえず、出るにまかせてリバースしまくりです。無駄に力いっぱい自転車をこいだり、自宅近くでは坂道を上ったりしてるので、血中アルコール濃度も跳ね上がってたはずです。へろへろです。ひととおり吐いて、顔を洗ったり口をゆすいだりして、着替えもしないでそのまま布団に倒れこみました。

 翌朝、ものすごい二日酔いです。当時、二日酔いになったときの対処方法なんてしらなかったので、寝るばかりです。トイレに行きたくなった時に起き上がるのですが、気分が悪すぎて、普通に歩けません。壁に手をついて、階段は手すりにしがみついて、必死の思いでトイレまで移動するのです。

 胃が荒れているのか、食べ物なんてまったく受け付けません。水を飲んでもすぐに吐いてしまいます。正直なところ、救急車を呼んでもいいくらいの二日酔いだったと思います。ホントに死にそうな一日でした。

 そして翌朝。ということは、お酒を飲んだ翌朝ではなくて、翌翌朝ですね。目が覚めると、まだ二日酔いです。とはいえ、前の日に丸一日苦しんでたので、かなり軽減されています。やっと普通の二日酔いになったのです。というか、二日酔いじゃなくて三日酔いですよね。


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