小学校のころは、わりと病弱だったのです。ちょくちょく風邪で学校を休んだり、胃腸が弱くて下痢とか嘔吐とかも多くて、親にはすごく苦労させてたんじゃないかと思います。
そのころは、ちょっと田舎に住んでました。というのも、北九州市の大気汚染がひどくて、喘息の症状もあったんですよね。で、親がわざわざ大気汚染圏外の北九州市に接した地域に家を新築して引っ越してくれたのです。祖父がたまたま土地を買っていたというのもあって。
ちょっと田舎なもんで、かかりつけの病院が近くないんですよね。徒歩15分くらいのところでした。でもね、病気の時の徒歩15分ってものすごく遠いんですよね。どうしても歩きたくない時はタクシーで連れて行ってもらったりしてましたが、病院の治療費もかかるうえにタクシー代までってけっこうな負担ですし。子ども心にも、がんばって歩いてました。
なので、病院につくころにはぐったりしてるわけですよ。まあ、病気でぐったりしてるから病院に行くんですけど。
で、その病院の先生が、なぜか注射が好きだったんですよ。いや、本当に好きなのかどうかは知りませんけど、行く度に駐車されてたような気がするくらいです。もしかしたら、そのころは注射が流行ってたのかもしれません。よくわかりませんけど。
ある日、風邪で熱を出して病院に行ったとき、もともとぐったりしてる上に病院まで歩いて、さらにぐったりしてしまって、診察の後に恒例の注射をされたのです。そのとき、妙に痛かったのか、貧血を起こしてしまって意識を失って倒れたんです。
しばらくして意識が戻りました。あの、貧血を起こして意識が戻るときに、頭がジーーンってなってるのが徐々に収まっていく感覚は、なんともいえません。意識が戻ったとき、病院の診察室のベッドの上に寝てました。
まわりを見回すと、すぐ横で母親が見守ってくれてました。そして、意識が戻ったのに気づいた看護婦さんが注射器を持って近づいてきました。
注射で倒れたのに、また注射するつもりなんでしょうか?
意識が戻ったばかりだけど、弱々しい声で「注射やめて」って言った記憶があります。それを聞き入れてくれて、その日は注射されることはありませんでした。
しばらく、診察室のベッドで寝て、少し回復してからタクシーで帰宅しました。
貧血で意識を失ったこと多いので、シリーズで書けそうな気がしてきました。
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