もう30年も前のことですが、年賀状配達のアルバイトをしたことがあります。
年賀状配達といえばバイクなんですが、郵便局が持っているバイクのほとんどは原付きです。
でも、一部に原付きでは配達困難な急坂のところがあったりして、数台だけ125ccのバイクがありました。
当時、中型免許を持っていたので、そういうところの配達要員として割り当てられました。
まあ、急坂の話はどうでもよくて、年賀状配達のアルバイトに来ている高校生がいたんですよね。
ほとんどの配達員のアルバイトの人は、5時前に郵便局に戻ってきます。
だけど、その高校生だけが6時過ぎたりしてました。
私はどれだけ早く配達を終えられるか、毎日タイムトライアル的に配達していたので、早いときは3時前に郵便局に戻ったりしてました。
アルバイトなので、早く終わるとそこで帰るように言われるので、稼ぎは減ってしまうんですけどね。
早く終わらせて、自分のやりたいことをやってました。
バイクで遊びに行ったりとか、自宅に戻って本を読んだり、ゲームしたり。
で、郵便配達のアルバイトをしてたときは、お昼には自宅に戻って食事をしてました。
その高校生の配達区域は、自宅に戻る経路の途中にありました。
ときどきその高校生を見かけることもあったんですが、あるとき、公園で休憩しているところを見つけました。
「なにしてるのー?」
話しかけてみました。
「いつも戻るのが遅いけど、そんなに郵便多いん?」
「早く戻ったらバイト料減るやろ。だけ残業出る時間まで暇つぶししとる。」
あー。
だから毎日遅かったんだ。
しかも、残業時間は割増になるしね。
郵便局は、彼が休憩で遊んでる時間も給料を払ってたわけです。
結局、生産性を評価した給与じゃないと、そういうことが起こってしまうんだなー、と、大学生ながらに考えさせられた案件でした。
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